藤井宏樹
早いもので、もうあのアレッツォの旅から半年以上も過ぎた。
私達は長い時の営みが創造した、音楽と、そこにくらし、生きる人々の中に、言葉では表現しえない、深い静寂を見た。 それはつたないながらも、私達の紡いだ音をつつみ、天へととどけてゆく。 「いのり」はたしかに音楽の中に生き、人の心に真実の輝きをもたらしていたのだ。
春近い日に私達はもう一度あの旅を想い、ささやかな感謝をしるしたいと思う。