2002年の東京カンタート、これがJuriとブスト氏との出会いでした。彼の作品は情熱にあふれ、いわゆるスペインのそれとは異なるバスク独特の民族色の強い音楽。そして、体から湧き上がるリズム。
私たちは、この音楽の場を体感し、そこで演奏する機会に恵まれました。2003年秋、スペイントロサ市で行われた「第35回トロサ合唱コンクール」のヴォーカルグループ部門に出場することができたのです。宗教曲、世俗曲の部門で1位、総合2位という驚きと喜びの成績を収めることが出来ました。コンクールには世界各地から多勢の音楽関係者が集まり、レセプションは大いに盛り上がります。 その席で、あるフランス人の紳士から「来年フランスに来て欲しい」と声をかけられました。彼はフランスの“ヴェゾン・ラ・ロメーヌ合唱フェスティバル”の主催者でした。その晩は審査発表前だったこともあり、そのお話を有難く聞いているだけでしたが、翌日の昼食会でも彼は熱心にお話して下さり、日本に帰ってからもメールが届き・・・。私達は「行こう」と決めたのでした。
かくして、1年足らずのうちに、2回の海外演奏旅行を行うことになったJuri。心地よい緊張を味わったコンクール、コンサートに明け暮れる合唱祭と、ヨーロッパで隣り合う国を訪れ、音楽が生活の一部となっている人々とともに刺激的で幸せな時間を共有できた喜びを、ここにまとめました。