Tolosa &Vaison-la-Romaine
女声アンサンブルJuri 海外演奏旅行記録

♪おもひで☆ひとこと♪

【末寛子さん】

台風一過
今回もまた、スペイン トロサでの演奏会に続いて、フランスでもJuriと演奏できたことを、まずはお礼申し上げたい。イギリスへ移って2年と3ヶ月が経過してそろそろホームシックだと思う頃、藤井先生とJuriの団員がまたやってきた!
それは、全く日本の台風のようで、大きなプレッシャーを与え、散々大騒ぎをし、台風一過のように瞬く間にいなくなってしまう。そして、私はしばらく呆然と「何だったのだ?」と考え込むのだ。ホームシックの意味すらわからなくなってしまう。それくらい、パワーに満ち溢れた団員であり、歌声だった。
今回私が参加した曲は2曲で、柴田南雄の「さくら」と「梁塵秘抄」。当然、イギリスと日本の距離で事前に合わせの練習を取ることができるはずもなく、本番直前の練習だけでステージにあがって見世物にされるわけだ。
6回のコンサート1つ1つが、自分との闘いだった。調弦、転調、異常に込み入っている。ここまできて、ものすごいプレッシャーを感じる。しかし、長い歴史を物語る教会の中で、少し底冷えする祭壇を背に座り自分の音を響かせることは、何よりも変え難い貴重な経験で、自分はクリスチャンではないものの、神との一体感を感ぜずにはいられない。
9月から念願叶って、イギリスの音楽療法の勉強を始める。イギリスでの勉強は誰もが大変だと口をそろえて言い、疲労しきった学生の姿をよく見かける。たぶん私のことだ!きっと悲鳴を上げて逃げ出したくなるに違いない。でも、そのとき、フランスの演奏会で経験したワンシーンを必ず思い出そうと思う。コンサート終了後に、6歳くらいの男の子がおばあちゃんに手をひかれて私の前にやってきた。おばあちゃんは、身振り手振りで私に何かを伝えようとする。
まず、男の子を指差し、自分の両目にふたをして、泣くまねをして見せた。ショッキングなジェスチャーだった。男の子は、盲人だった。それからおばあちゃんは、琴を指差して、弾くまねをした。触らせてあげたいのだ。
私は、琴の前に男の子を座らせ、つめをはめ、音をかき鳴らせてみせると、男の子は「わーーーーー!!!」っと大声を上げて叫びだした。
音楽療法に琴は、きっといい!とても嬉しい瞬間だった。これから何人の子どもに安らぎがあたえられるだろう。
この1年、私はしばらく琴の手を休め、勉強に入る。きっと乗り越える!
この夏の南フランスの旅は、間違いなくこの1年の鋭気を養った。

【古田さん】

Juriの海外演奏に同行したのはアレッツォの時以来で2回目でした。
Juriのすばらしい演奏を現地で聞ける幸せを実感できました。
いろいろな会場でいろいろなJuriの姿を見ることができました。
記録用の機材が、荷物の1/3位でした。良い記録がたくさんとれたと思いますが…。

【雅さん】

昨年のトロサに続いて今回もJuriの皆様と演奏旅行に同行でき、非常に貴重な体験や楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
天気にも恵まれた為、目にする風景がとても鮮やかで、今でも鮮明に心に残っています。また、葡萄の生産がさかんなこの地方はどことなく山梨の風景に似ており、親近感がありました。そして毎日飲むワイン。とても美味しかったなぁー。ステージで歌わない人の特権を武器にアルコール漬けの日々でした。今思い出すだけでも幸せです(^^♪
コンサートも今回のフランスでは一日のオフがあっただけで毎日開催され、そんな過酷なスケジュールの中、トラブル無しに終えることの出来たJuriの皆様にはいつも驚かされます。コンサートが行われた教会も大聖堂のような非常に大きいものから、非常に小さいものなどそれぞれ個性がありました。中でも、落ちそうな位せまい道や山道をバスで3時間ほどかけて行ったあの山の頂上にポツンと建っている教会がとても思い出に残っています。トイレも当然無いため、車でのトイレ隊が出動しましたね。そんな中、僕は目の前に広がる大自然のトイレで用を足しました。忘れられない思い出です。
最後になりましたがJuriの皆様や藤井先生、古田さんといっしょに今回の旅ができたこと、非常に感謝しています。また、心に残る演奏をおなかいっぱい聴かせてくれてありがとうございました。この感動をもっともっと多くの人に伝えたいです。

【昌子ちゃん】

音楽とは、奏でるだけのものではない。人と人との愛情あふれるふれあいである、と強く感じる旅だった。私たちはアマチュアの集団だから、私たちの音楽をつくるために費やせるものは私たちが心から願う分だけ無限に用意することができる。Juriの枠をこえて、多くのあたたかい人や美しいものとふれあう中で、私は私の世界がいかにせまいのかをあらためて思い知ることができた。
最後に、この旅に関わってわたしたちに惜しみない愛情を注いでくださった多くの方々、日本で旅の無事を祈ってくださった方々、そしてわたしたちをあたたかく迎えてくれたフランスの大地に心から感謝いたします。これからもずっとこんなふうに、みんなも、そして私も、平和な心があふれる中で音楽に近づいていくことができますように。

【里美さん】

たくさんの方のお力添えのおかげで、無事演奏旅行を終えることができました。お世話になった皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
さて、帰国後何日かして、職場の同僚がこんなことを言い出しました。
Y氏「飯田さん達は南フランスに行ってたんですよね?」
イイダ「うん、そうだよ」
Y氏「うちの奥さんの友達からフランスの絵葉書が送られてきて、それに『南フランスでJuriという合唱団の演奏会を聴きました。とても良かったので機会があったら聴いてみて』って書いてあったんですけど…」
イイダ(思わず立ち上がる)「それは私です!」
世の中狭すぎ。ヴァルレアスの演奏会で出会った日本人観光客は、職場の同僚の知人(都内在住)でした。
ところで、Juriのお財布で買ったフランス・ワインが2本手付かずでうちにあるさ。あれ、いつ飲む?

【りえちゃん】

☆安心した事
宿泊施設(ヴァルレアス)が思いの外よかった。トロサの時のようなステキ!なホテルとはいかなかったけど、各部屋にシャワーもトイレも付いてなかなか快適な一週間でした。
☆(-_-; だった事
食後にチーズ。ありえない(>_<)それでも一応試してみたけれど、舌がしびれてちょっと後悔。好きな人にはたまらないんだろうねぇ。あとは強烈なお腹ごろごろ。くるぢかったぁ。
☆おいしかった事
ヴェゾンで食べた鴨肉。こってりした感じがたまらなくおいしかった。今度は本番の無い日にワインと共に食べたい!
☆ステキ!だった事
今回の旅でずっと私たちと行動を共にしてくれたバスの運転手、ピエールさん。気は優しくて力持ち!か弱い私たちをいつもサポートしてくれ、細やかな気遣いが本当に私を虜にしました(*^-^*)
☆嬉しかったこと
滞在中6回のコンサートは私たちにとってはなかなかハードなスケジュールでした。でもどこの町(村)でも私たちを暖かく迎え、惜しみない拍手を送ってくれたことは、音楽って素晴らしいとしみじみ思えた時でした。
☆まとめ
海外演奏旅行って ホントに楽しい!そして南仏ってホントに素晴らしいところ!次に行くときは、なんちゃら旅行で行きたいものです。

【夕貴ちゃん】

私にとっては二回目の海外演奏旅行。昨年のスペイン旅行で体調を崩して3日間寝込んでしまった私は、体調管理に対する不安と、未知なる地での素晴らしい出会いに対する大きな期待を胸に、旅行に望みました。また、私にとってフランスという国は、大学の第二外国語としてフランス語を選択するほど長年憧れていた国だったので、その地に歌いに行けるということは夢のような話でした。
初めて見るフランスの景色は想像以上に美しく、どの教会もとても素敵でした。さらに今回は、コンクールはなく演奏会のみということもあり、毎日がとてもゆったりとした穏やかな空気に包まれているようで、思わず日本での生活を忘れてしまいそうでした。
私はこの旅で海外演奏会の素晴らしさを二つ感じました。一つは、日本に持ち帰りたいと思うほどの響きの良い教会で歌えることです。そしてもう一つは、演奏会に来てくださる方々の温かさに、歌うことの喜びや意味を実感させられるということです。演奏会に来てくださる方々の反応はとても素直で、歌っている私たちが肌で感じることができるほどです。また、演奏終了後も教会の外でジェスチャーを交えながら必死に気持ちを伝えようとしてくれます。心が温かくなるとともに、言葉の壁を越えられる音楽の素晴らしさを、実感することができました。このような海外演奏旅行に行くことができて本当に幸せです。また機会があれば是非、行きたいと思います。

【文香さん】

「ひとりごと」 五年前は、あんなに飛行機を怖がって一睡も出来なかった私が、昨年のスペインを経て、今回は往復共快適に過ごせた。行きはフランスが楽しみだったし、機内のアニメを満奈津さんの訳付きで内容に感動したから。帰りは、抱えきれない程の思い出が私を楽しませてくれたから。
ヴァルレアスの学校の寮が想像よりはるかにきれいで、ああいう生活はなかなか経験できないことだから、はなまる。街は小さくて、小さなお店をのぞくのも面白かった。「しまむら」おかしかった。6人でフリーの夕食に行ったお店のお姉さんは頂けない。末さんの本音トークが思いっ切り笑えた。そしてそのお店でもピエールは優しかった。帰り道も笑いっ放しだったね。ヴァルレアスの教会と寮はとても近かったのに、コンサートからの帰り道、雅君と理江ちゃんと私の3人は夜道で迷子になって、たぶん本当の3倍位歩いた。げたの裏には石ころが沢山はさまっていた。
ヴェゾンの街で見つけたアトリエは良かったし面白い絵だった。お店の人が日本人が来た事にとても驚いていたっけ。コーネループさんのステージ毎の反応が気になっていたのは私だけではなかった。ある意味でみんな思いはひとつだった、って事かな。
どの教会も「良かった」と言う一言では表せないけれど“言葉”として表現しきれず、書き出したらたぶん止まらない。
オータンの宿舎はなかなかのもの。持参した洗面器が大活躍。前傾舞台の劇場も経験出来ないと思う。街も小ぢんまりしていて静かだった。使いやすかった鏡を部屋に置いて来てしまったことが心残り。
うーん、これではまるで観光に行って来たかの様で肝心の演奏会の感想が・・・。そうそう、書き出したら止まらないんだった。

【ひとちゃん】

ヴェゾン、オータンでの合唱フェスティバルを終えて、そこへ参加することができて本当に良かったなぁという気持ちでいっぱいです。
「教会」での音に初めて触れることができたサン・ジャル。今度はその残響の長さに圧倒されて戸惑ったヴァルレアス。小さな教会と小さな村の人たちの温かさを感じたサン・フェリシアン。「アヴィニヨン橋の上で」を一緒に歌ってくれたおじいちゃん、シャトウ・ヌフ・ボルデットでは音楽って共通語なんだなぁと感じました。演奏会が終わってしまうことにさみしさみたいなものを感じたヴェゾン。そして、最終日のオータンでは、今までの教会とはまったく違う初めてのシアターにドキドキしました。
その多くを過ごしたヴァルレアスの街並みやオータンの大聖堂、そこで出会った皆さんの笑顔…今でもまだはっきりと思い出すことができます。
こんな素敵な機会をくださった藤井先生や、安保さんを始めとするお世話になった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。考えてみれば、こんな経験は「したい!」と思っても簡単にできるものではないわけですから…とても良い環境で、Juriのみんなと一緒にうたうことだけを楽しめたこの数日間は、私にとって、本当に幸せな時間になりました。

【知佐ちゃん】

~ヴェゾン~ 妊婦の旅行記
Juriの皆様。藤井先生。旅行中は、本当にありがとうございました。まだ安定期とはいえない妊婦が、2週間近くの演奏旅行に行ってこられたのは、サポートしてくださったみなさんのおかげです!荷物運搬から、練習・本番時の体調への気遣い。階段を下りるときから服装まで、まるで小姑のように…いえいえ、ボーっとしている私にとっては、そんな暖かい言葉がとてもありがたかったし、うれしかったです。沢山のご迷惑もおかけしました。この場を借りて、まずは、まずは、心からの感謝を!
思いおこせば、6月中旬のこと。妊娠判明の喜びとともに、フランスへの意気込みも上がり、「絶対、行くぞ!」とテンション高く団長である文香さんに語ったのは、韮崎オギノの駐車場でのことでした。しかし、その思いは樹園での一日練習を終えた直後、不安と迷いに変わります。つわりのせいか、歌うことの疲労感がこれまでと違っていたのです。その変化が胎児にどう影響するのか、自分の身体なのに未知である不安もありました。さらに冷静に出発前の予定を考えると、時期はまさに学期末。仕事の厳しさは目に見えるよう…。おいうちをかけるように、新居への引っ越しもあったりして…。ここまでを考えると、「無理はやめよう。」という言葉が浮かびます。その決意を胸に練習へ向かうのですが、歌ってしまうと、頭の中は「やっぱり行きたい。」一色になるのです。
そんな数日を悶々と過ごした中で、最後まで消えなかった思いは「やれるだけ、やってみたい。」でした。「やれなかったら、どうするんだ!」と言えば、多方面におかけする多大な迷惑が頭をよぎるのですが、脳天気で思いこみの強い私は、「絶対、行ける。」なんていう漠然とした予感しか考えず、出発日までを走り抜けたのでした。
成田に向かう高速バスの中は、なんと久々に訪れた平和なひとときだったことか…。
最後にもう一度。Juriの皆様。藤井先生。家族の皆様。職場の皆様。病院の皆様。 本当にありがとうございました!行けて良かったです!

【綾子さん】

ひとことの前に、まずはお詫びをさせていただきたい。
『トロサへの参加をドタキャンしてしまい、皆様方には本当にご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした。』
まさかドクターストップになろうとは。合唱をはじめて○年、世界コンクールの舞台に立つなんて夢のような機会を与えられたにもかかわらず、日本からエールを送る羽目になってしまった。 海外での演奏はしばらく先の夢と思っていた矢先、ほんの数ヶ月で次のチャンスがやってきた。これは神様が与えてくれたに違いない。私はすぐに「行きます!」と返事をしたのだった。
だが、渡仏の日が近づくにつれて募る不安。体質とうまく付き合っていくという治療方針のもと、薬を服用する毎日の中で、大きな環境の変化は発作誘発には十分な条件だった。その上宿泊先が直前まで判らず、出発1週間前に判明したそこは、農業高校の宿舎!ビーチサンダル持参!?私にとって立入禁止に相当する場所だが、今更あとに引けない。
旅先で具合が悪くなったら…歌えなかったら…不安を抱えたまま飛行機に乗ってしまった。フランスに降り立っても不安は消えない。体調を維持するのに必死だった。
しかし、その私を救ってくれたのは、教会の響き「天使の声」だ。歌い終わっても長く長く奏でられる心地よい残響。その残響までも楽しんでいる心温かいお客様。音楽が文化芸術だとか癒しだとかの定義ではなく、生きること、息をすることと同じレベルに、ごく当たり前に存在しているこの地で、あらためて音楽を見つめ直す自分に出会った。
この旅は私にとって、いろいろな意味で成長するための要素を与えてくれた。演奏者として「音」で表現することは、決してストレートプレイにはない何かがある。だからこそ音にこだわり、楽器にこだわり、表現する自分にこだわっていたいと、日常に身を投じたときに感じたのかもしれない。
私の音楽を追及する旅は、やっと一歩を踏み出したところだ。

【亜矢ちゃん】

あやのフランス・喜怒哀楽
楽しかったこと • 村の家族が集まって、小さな教会を満杯にしてコンサートを聴いてくれたこと。
• プリティーウーマンの縮小版みたいなすてきな劇場で歌えたこと。
• ラム肉がおいしかった。
• 演奏会の後の、心のこもったレセプション。ウサギの肉とか、手作りチーズとか食べた。
• 午前中の町の散策。お花が咲き乱れてきれいだった。
• 外での早着替え。もうプロです。
• ピエールの優しい人柄。とても暖かかった。
辛かったこと
• 「そろそろで~す」と言われてから、フランス語でJuriの説明するのが長かったこと。待機の時間は、腹痛に襲われる地獄の時間なので。
• 胃をもんだバスの旅。毎日。
• 言葉が通じなくて、ラストオーダーの終わったレストランで注文した気になって、ずっと待っていたのに食べ物が出てこなかったこと。
• どこにも触らないように、身を縮めるようにして入ったシャワーと、朝日がかんかんに照りつけるベッド。
• 氷の入った飲み物が飲みたかった。
どんな環境でも状況を楽しむことを学びました。音楽をすること、聞くことが決して特別でない文化の根づきを感じました。こんなに遠くに私たちの音楽を求めてくれる人がいることを、心から幸せだと思いました。全てのことに感謝です。

【淳子ちゃん】

ふらんす遠征の感想
• 帰国後、友人たちに「どうだった?」と聞かれ、真っ先に「ワインがおいしかった」と、スペインのときと同様に食事について答えている私。音楽のこと言いましょうよ。しかし、本場のカフェオレボールの大きさにはびっくりです。そして、お水の硬さにもびっくりです。おかげで、便秘に悩まされることのない旅となりました。
• コンサートは、ヴァルレアスが一番おもしろかったかな。変な黄色い照明だったけど…。どこの教会も、とってもいい響きで楽しかったなぁ。ブストの‘salve…’では、おわりのパウゼの意味がわかった!って感じで。それだけでも、ものすごく価値の有る旅でした。
• ハードなスケジュールでしたが、とってもたのしかったです。歌うことがたのしかったです。ただ旅の疲れからか、帰ってきてから1週間入院しました。それでも、また行きたいな~、おふらんす…。
以上、丸山淳子のふらんす遠征の感想でした。

【公子ちゃん】

2004年夏
出発一ヶ月前。「フランスに行って、皆と一緒に歌いたい」と思い、職場のご理解・ご協力のおかげで今回の渡仏が叶いました、感謝2。また、私のせいでパート変更を余儀なくされた方、大変申し訳ありませんでした。パート変更、私だったらキレてますね~笑。
帰路前夜まで帰路の予定がわからなかった旅行は今までなかったので、本当にハラハラ・ドキドキでしたが、世界遺産のリオンの眺望を楽しむことが出来て本当に嬉しい思いでした。ヴェゾン・ラ・ロメーヌで、もう少し街を楽しむ時間があると嬉しかったかな。
トロサとは違う時間・気持ちの余裕があり、廃人にならずに残りの夏が過ごせたことが良かったと思っています。日本では味わえない演奏会。あの感動を老後の楽しみとしたいと思ってアルバムを整理しようと思う今日この頃です。

【紅子さん】

ヴェゾン・ラ・ロメーヌ合唱祭の記憶
ヴァルレアスを中心としたあの光と乾いた空気に包まれた日々は果たして本当にあったことなのかしら、というような出来事になっている記憶です。
それでも、毎回大きさや建築年代(したがって建築様式も)の異なる教会で様々なその場所特有の響きの中で歌ったという事はすごいことなんだと今あらためて思っています。そしてどこでも、熱心に興味深く耳を傾け暖かい拍手を下さるお客様がいるということ、音楽が生活の一部として自然に入っているのだなぁとも今さらながら思い起こしてます。
昨年のスペインでのコンクール旅行でも同室であったKさんと私は、合唱活動も大切だけど訪れた街を十分に味合うことも非常に重要な事との思いのもと、出来るだけ市街や訪れた先々を探索する事にも頑張りました。仕事の都合でみんなより先に帰らなければならずご迷惑をおかけしてしまいましたが、Juriの仲間とでなければ経験出来ない楽しい時間を過ごせたなぁと秋の長雨の湿った空気の日本でしみじみ思い出す今日この頃です。

【満奈津さん】

今思い出す南仏プロバンスのこと…一面のブドウ畑、オリーブやアプリコットの木立、なだらかな景色の合間に転々と赤い屋根のお家…。
国も気候も人々も違う場所であるはずなのに、何か懐かしい空気や匂いを感じるのです-トロサの時と同じように。その自然の中に身を置いていると、自分の心や気持ちがすーっと自然な、無理のないアンダンテに落ち着いていくのを感じました。日常の慌しい毎日の中で、知らず知らずのうちに傍らに追いやってしまっている何か、なのでしょう。音楽のことだけ考えていられるなんて、本当に贅沢な時間だったのだなぁと思います。
また、今回、フランスに来るまでの間に、個人的にとても辛い出来事がありました…悲しくて歌を歌うことまでもがつらかった…でも、初日の演奏会で最初の一曲を歌い始めたその時、やっぱり来てよかった、と心から思いました。楽しい時に歌うのは当たり前かもしれない。悲しい時、つらい時、歌なんて歌えない、でもそれでも、歌を歌っているといつの間にか、心が少し軽く明るくなってくる、そんな不思議な力を改めて今回感じました。
藤井先生、そしてJuriの皆さんと、またこんな素晴らしい体験をご一緒させていただいたことを心から感謝いたします。本当にありがとうございました。…ただひとつ!心残りなのはおいしいワインがほとんど飲めなかったこと!うーん残念っ!


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